乱歩歌舞伎「京乱噂鉤爪」 二回目/バックステージ見学付き

 もう既に公演は終わってしまっておりますが。

 またまた行ってしまいました。まぁ、初めの時より
気分的に余裕があったんで劇場内をウロウロして
変な煎餅を買っちゃったりしたんだけど。

 で。公演の方ですが。

 なんと今回は1階、しかも前から4列目でした。
 席に着く前は「前過ぎて何が何だか判らないんぢゃないか」とか
思ってたんですが、座ってみると意外や、舞台はフラットに?
見渡せるしそれでいて役者さんの表情もある程度分かるし、
なかなか見応えのある席でした。
 ただ、前なので花道の後ろの方は当然に見え難いのと、
一幕の最後に染五郎が演じる人間豹がシルクド・ソレイユ
もびっくり高速回転をしながら3階席後ろまで引っ張られていくの
ですが、それを見ようとすると結構 腹筋を痛めました^^;;

 で、今回は「音声ガイド」というサービスを利用してみました。
 まぁ新作歌舞伎なので台詞が全然分からないということは
なくて、利用しないでもいいかなとも思ったんですが、せっかく
なので利用。
 一幕目の中盤、松本幸四郎 演ずる明智小五郎が返送を
解いて登場するシーンで、相手の女刺客がなんだから延々と
踊っていて、前回見た時は「まぁ役者さんの見せ場を作らない
とアカんのだろうなぁ、しっかしどうしてここ?」とか思っていた
のですが、音声ガイドを聞いていると、其処は渡辺綱が一条
戻り橋の上で鬼の腕を源氏の名刀「髭切りの太刀」で切り落
とした逸話を基にした舞台(歌舞伎?)から引用しているとの
こと。なるほどそういうことだったのね。

 今回の感激の目玉はもう一つ。舞台終了後にバックステージ
を見学できる観劇だったのです。
 スリッパに履き替えて花道を渡り、周り舞台を廻してもらって、
奈落を見て花道の真下を通ってまた花道の処に戻ってきて終了。
 なかなか普段見れないもの見せてもらいました。