ひねってひねって結局一回転みたいな^^;;;『サイレント・ハウス』

 最初の10分間の印象が結局ラストの印象だった、みたいな。

 
 
 サイレント・ハウス

 これまた他外国作品のハリウッドでのリメイク物ということで、
オリジナル版を見てみないと映画の全体についてはなんとも言え
ないのだけれど、少なくともストーリー展開に関しては巧くヤラ
れた、という感じ。
 この手の展開で、主人公を最後まで「主人公」として肯定的に
感じられるというのは実はナカナカ無いんぢゃないだろうか。大
抵、「あーあ、ヲイヲイヲイヲイ・・・・なんだかなぁ」となっちゃ
いがちでしょう、こういう訳ありなヒト^^;;;だと。
 しかもクライマックスにあんな展開になるについても、映画が
始まってからの10分にそれを予測しようと思えば予測できなく
はない材料をちゃんと並べてくれている。其処も見終わった後に
「ヤラれたっ」と思った。そもそもなんで主人公があんな緩い
格好してるのかで不信感持つべきだったんだよなぁ^^;;;
 そしてその最初の10分に感じた色々な印象をラスト10分で
改めて再確認できるという実は真っ直ぐな作品なのだった。
 ただ、そのクライマックスの急激な展開の為なのか、本来の
売りである筈の語り口が崩れてしまったのが残念と言えば残念。
まぁそりゃ仕方がないかなぁとも思いつつ、本当に最後まで
(見た目を)貫いてくれたら何の文句も無く凄いと思ったと
思う。まぁ厳密に言うと暗転したりカメラがムチャクチャな
動きをしたりで巧みに割ってるし、意味合い的に画面に映って
いた物をそのままストレートに見ていいのかという最大の問題が
あったのだけれど。

 しっかし宣伝で謳われている「事実を基に」って、何処の部分が
どう事実なんだ????