『カイジ』ってこんな感動作?だったのか^^;;;

 

カイジ2 人生奪回ゲーム



 原作者の人が脚本にも参加しているとのことで、当然の如く^^;;;、
いや、より安心して原作を読まないままに観たんですが、果たして
これが同じ原作からの映画化なのかといわんばかりに印象が違う^^;;;
 前作は、人間 金のためならどんどん汚くなりますなぁ、な感じで、
おそらく原作のキモもそういう所なんだろうけど、今回はそういう部分は
根底に在るにしてもあまり前面には出ず、其々にワケありの4人が超巨大
モンスターパチンコに挑むという、なんか銀行襲撃物ジャンルか『スパイ
大作戦』か、みたいな感じになってきて、単純に楽しかったス。
 前作にも増して人の善意とか信念・プライドを貫くことで勝利する様が
フューチャーされていて、クライマックスの「沼」攻略シーンでは不覚にも
ちょっと感動してしまった。

 この方向性(と言っていいのか?)の変化って、なんかハリウッドのシリーズ
物で時々見かけるものに近いなぁと思ったりした。『サイコ2』で再び在野に
放たれたノーマン・ベイツが『3』ラストでは刑務所に逆戻りしたり、『13日
の金曜日part5』ラストでは二代目ジェイソンを継ぐかと思われたトミー少年
が『Part6』ではそんなシーンが在ったかとばかりにまともな好青年になって
本当に生き返ったジェイソンと闘ったり・・・・って、例えが悪すぎるコレ。

  まぁ、相手がパチンコなだけに、あらゆる意味でもう純粋なギャンブルでは
なくなってきていて、そもそもあの結果が成立するのかというのが疑問に
思ってしまった。そこいら辺、秘密カジノに入ったら絶対に決着が着くまで外
には出られないような構造の建物になっているとか、結果に対して否定すると
「帝愛」の信用が落ちるから認めざるを得ないとか、あのバカ話^^;;;を成立
させるためのフォローがもう少しほしかったかな、と。

 しかし、藤原竜也って、映画に関してはもう基本的に「半ば強制的に理不尽な
状況に拉致されてしまって苦悶する」キャラを延々と演じ続けてるよなぁ。まぁ
芝居のできる人だからこそなんだろうけど。『バトル・ロワイアル』のインパク
は確かに強かったと思うけど、そろそろもういいんぢゃないかという気もする。