今年いちばん怖かった映画

・・・・になるかもしれない。

 
  
  夢売るふたり

  いや別にホラーでもサスペンスでもない題材なんです
けどね、今更「本当に怖いのって生きてる人間だよね」など
と判った風に物言いするつもりも全然ないんですけどね、冒
頭から細かく細かく積み上げていったものが、全体の2/3
ぐらいを過ぎてクライマックスで爆発しそうになる時の、
「ウワッ、それヤバい、ヤバい、ヤバヤバヤバ・・・・」という
ギリギリギリギリくる感覚の恐ろしさ・緊迫感はもう見事で、
ホントそこいら辺のどーでもいーホラーなんかが束になって
掛かっても太刀打ちできないな、と思いました。
 なんかある意味、本人たちの素行が回りまわって因果が
巡って大ブーメランという、古式ゆかしき怪談のような
物語かとさえ思えてきた。

 しかし一点、分からなかったのは松たか子の「アレ」
なんだけど、単なる「仕事上」のことだったのか本当に
そうだったのか結局分からず仕舞だったのだけれど、
まぁ見ている最中の不安度が増したので効果としては
テキメンだったと思う。