個人的には大満足なのだが、やはり時間物って難しいのだな。

全部見てる訳ぢゃないけど、好きなのさ。

 

 劇場版タイムスクープハンター
 
 時間物の問題点って結局、
 
 ①何かによって歴史が「改変」されてしまったとして、
  物語の主人公達がその改変に気付くこと自体が「不可能」
  なのではないか、ということ。
 ②(①と部分的に矛盾するが)何か事件が起こった後に、
  冷静になって^^;;;その事件の前後の時間に再び移動すれば、
事件を未然に防ぐか直後に解決できるのではないか。

 だと思うんだけど、TV版はあくまで、SF的な設定・仕掛けを
使った「ドキュメント風歴史番組」だから、上の①②のようなこと
は滅多に起こらない。せいぜい各シリーズの最終回で沢嶋雄一が
機器のトラブルで予定とは違う場所・時代に行ってしまって危機的
状況からどうやって脱出するか、で、そこに時々古橋ミナミが手を
貸すか直接助けに来る、ぐらいで①も②も起こらない。
 ところが今回の劇場版、そもそも歴史が変わってしまい、更には
普通は番組では取り扱わない「歴史上の謎の真相?」にまで迫って
しまう。
 「謎の真相?」についてはある意味「結局謎のまま」という凄い
ヲチだったのでいいっちゃいいのだが、「歴史が変わってしまった」
ことをタイムスクープ社の人達が取り沙汰することが出来る理由を
曖昧でもいいから描いてほしかった。
 其処以外は、例の「特殊な交渉術」が使えない^^;;;1980年代
とか、ライブカメラ目線のチャンバラとか杏のアクションシーンとか
夏帆のセーラー服とか色々と楽しませてくれました。そら最近のエジ
プトとか見ててもメチャクチャなんだから、情報流通が乏しい本能寺
の変の10日後ぐらいの京都なんて凄かったんだろうなぁ、どんな
破天荒な事で起こり得たんだろうなぁという雰囲気を描き出せていた
だけたでも素晴らしいと思った。