『GOEMON』

 公開してから1ヶ月経ってやっと観ました。

 いやね。
 別に登場人物が全然チョンマケしてないとか、衣装が時代劇ぢゃないとか
大阪城?の中を登場人物が歩く時にリノリウムの床を靴で歩くみたいな音が
してるとか、そーゆー事は全然気にならなかったんですよ。イッツ・ア・キ
リヤワールドってことで。

 まぁ本能寺の黒幕が秀吉だったとか、石田三成も肝っ玉は小さいけどロク
な奴ぢゃねぇとかも、何だかんだで今迄在った歴史物フィクションになかった
ネタではないし、今回の話の中でも別にさほどムチャクチャさは感じませんで
したよ。・・・・まぁ、焼け落ちる本能寺を見下ろす光秀の後ろから忍び寄っ
た秀吉が光秀を・・・・という絵面はパッと見で状況が分かり易いけどいくら
なんでもそれはないだろうと思ったけど^^;;

 「猿飛佐助」とか「霧隠才蔵」というキャラクターのイメージも、現在に
知られるような形に固まったのは江戸時代に入って以降だし、茶々だって公的
には死んだ時の状況はハッキリしていないんだから、ああいうコトでも文句は
言えないでしょう・・・・まぁ、世間一般に固まってるイメージが在る中で
いきなりアレをやられると「歴史と違うじゃん」って言われそうだけど・・・・
というか自分も最初は「おかしい」と思って茶々のことちょっと調べたら
大阪城で死んだとは言い切れないと知ってビックリしたんですが。

 ただね。

 前半で助走もなしに何十メートルも飛び上がったり、走りながら敵の矢尻を
避けたり、後半では『未来少年コナン』の三角塔の中みたいなアクションを
やってた五右衛門がですよ、

 なんでその超絶的な跳躍力で釜茹でに
 されそうになってる才蔵を助けられなかったのか?

 いや、物語の流れとして才蔵が釜茹でにされなければ物語が進まないんだ
とは思いますよ。僕も大人ですから。
 でも劇中の他のシーンであれだけ超人的な能力を発揮してた五右衛門が
突破できない状況だったのかあれが? という疑問は残った訳です。