自分 は乗馬をしたことがないので分らないですが・・・・

馬好きに悪い人は居ないって話なのか結局?

 ・・・・んなことぁ無いわな。


戦火の馬

 出たなぁ。スピルバーグの「感動作風」作品。
 いや、おそらく見る人の大半は「馬と人の心の交流が感じられて
良かった」「主人公の馬に対する純粋な気持ちに感動した」とか
言うんだろうし、それは決して違ってはないと思うんたでけど。
 でもそれだけぢゃないでしょうスピルバーグって。
 『太陽の帝国』でも『シンドラーのリスト』でも『プライベート・ライアン』でも
そうなんだけど、メインの「イイ話」の、脇のエピソードの「凄惨さ」は
半端ないと思うんである。むしろ、メインの話より遥かにインパクトが
あるんではないかと思ってしまったりする。
 今作にしても、メインの縦糸だけを追っているとめでたしめでたしな
話なんだが、ちょっと視点を変えると、持ち主にことごとく不幸が訪れる
呪いのダイヤモンドならぬ呪いの馬みたいな話だろコレ^^;;;
 一つの幸福の裏には数々の不幸が存在するのだからこそ その幸せは
かみしめ大事にしなくちゃならないというのは凡そ現実だろうし物語の
構造としても分るのだが、ことスピルバーグ作品に於いてのこのやり口は
自分にとってはちょっとヘビィに感じてしまう部分が多いのである。
そしてそういうモノを執拗に描いてしまう、メインの筋よりも
むしろ強烈に謳ってしまうのがスピルバーグの本質というか厭らしさ
というか残酷な所なんぢゃないか、と。

 それでも見ちゃうんだけどね^^;;;