ここまで造り込んであったらもう何も文句は言えない。

なんか評判いいっていうんでやっとこさ見てきました。『アフタースクール』

 うわっ
 「やられた、畜生っ」という感じではないけれど、じわじわきましたよ。
 こりゃ確かに、この3年以内に見た300本近い映画の中で、個人的には
ベスト5に入る脚本のクオリティです。

 ガッシガシにテクニカルに建て込んである筈なのに実にエモーショナル、
極めて和式ハードボイルド(風)犯罪劇でかつ(広義の)青春映画

 見て一晩明けた今頃、じわじわキテるぞこれ。

 いやーよく、「言っちゃうともうネタバレだから」という感じで説明しにくい
映画ってあるもんですが、まさにそうてですこれ。いや、どのシーンにも無駄が
ない。なさすぎるというか全てが何か絡み合っているので説明のしようがない。
 いやこれ、本当にもう一度見返すと各キャラクターの云ってた台詞が全然別の
意味に聞こえて来ますよ・・・・ってもうそれがネタバレだな。

 公開関数はあまり多くないみたいですが、これは見て損しないと思いますた。