ちょっとスリム化しすぎか? モーヲタ日記

娘。本体2010春ツアー、とりあえず東京厚生年金・大宮・千葉

を観察。

 7期の人が抜けたからかどうなのか、それとも先日のFCイベント
を見てしまったので余計に感じるのか、今回はいままでにも増して
ストイックな作りになっている気がした。頭と終わりを除くと、MC
らしいMCは二ヶ所。しかも一箇所はメンバー一人がピンで過去の娘。
のPVにまつわる話をするという上映前の振りであり、純粋に話芸を
披露する機会ではない。そうなるとMCは一箇所なのだが、これが
また6期三人という言わば鉄板な面子。少なくとも会場内は確実に
爆笑に持っていく三人なのでいいっちゃあいいのだが、逆に物足り
ない気も。大体、久住Vsジュンジュンの不毛な対決というここの
ところの定番が無くなるのは仕方ないとしても、ジュンジュンの
「田中さんの家に行きたい」ネタまでも切るのは果たしてどうなのか。
それでも千葉(大宮だっか?)の冒頭で果敢に久住ネタを披露した
ジュンジュンに芸人魂を見た。
 楽曲的に気になったのはやはり8期メンバーによる奴で、これが
どうにも、会場一階で踊りまくるヲタの皆さんもリアクション不可
能、という感じ。東京厚生年金はまだツアー出だしだったからいい
としても、日数がかなりたってからの大宮・千葉でもリアクション
に変化が殆どない。娘。本体の楽曲でここまで日数が経っても合い
の手・ヲタ芸が確立していないというのは近年珍しいのではないか。
確かにヲタがあいの手を入れるような隙間は少ないし、寸劇風の振
り付けが終始付いているので8期三人がお客を煽ることもやりにく
いという色々と不自由そうな曲ではあるのだが、直後にパフォーマ
ンスされた6期の曲がベタなぐらいにキャッチーなアイドルソング
ヲタ芸も打ち易く、会場のノリがガラリと変わってしまうだけに
余計に不憫な感じである。つーか大阪では盛り上がるのだろうかア
レ。
 MCが減ったから余計に目立つのかどうかは判らないが、ここ
一年ぐらいで他に気になるのは、妙な暗転が何度も出てくること。
勿論、衣装変え等で進行中にどうしても「間」が出来てしまうこ
とは以前にもあったのであろうが、今まではそれこそ其処にMC
だの会場オリジナルPVだの演芸コーナーを入れて公演そのもの
は切れ目無く続くようにしていたと思う。それがここ一年ぐらい
は平然と暗転が起こって数秒〜十数秒何もステージ上で起こらな
い状況が続く時がある。バンドがライブハウスで演奏する場合な
どはそういうこともあるかとは思うのだが、アイドルのコンサー
トの途中でのあの「ブツ切り感」は個人的にはちょっと楽しくな
い感じである。MC減少も含めてそういう「アーティスト志向」
は悪くはないと思うけれどもどうなんだろうかなぁ。
 今回の春ツアーは勿論アルバム曲の披露がメインなんだろう
けど、ここのところ会場内に戻ってきつつある女性客や子供客へ
のアピールも多分に含んでいるらしく、現タカハシステム確立
以前の楽曲もメドレーで多数披露し(その際舞台中央モニターに
は全て歌詞表示)、「間」繋ぎの過去PV上映時には殆ど現メン
バーが居ない時期の曲でもガンガン流しているらしいのだが、で
あればこそ「総合芸人」であった所の人気ピーク時の再現を試み
てもよいのではないかと思ったりするのである。 
 いわゆる「アンコール」と称される部分に於いて完全にメイン
を張っていたのは現サブリーダーなのであるが、披露された2曲
のどちらもがこの人がシャウトするというモノで、これはもう
この人ならではだと思った。正直、リーダーの人にこの躍動感と
いうかライブ感というか達成感は出せないのぢゃないだろか。そ
れこそオペラとか宝塚とか厳密に設計図通りにパフォーマンスを
行うモノであればリーダーの人はそつなくこなすのであろうが、
やはりアイドルのコンサートのラストでそれではなんとなく楽し
くない気がする。構成として考えればリーダーで一曲、サブリー
ダーで一曲と5期がそれぞれメインを張ると美しいのであろうが、
そうはならないのが悲しいところである。それにしてもラスト
ナンバーの曲は、往年の人気ピーク時の娘。本体の楽曲の詩の
世界観も踏襲しつつ現メンバーの楽曲としても充分に活きて
いる感じがして、それこそ4代目リーダー時代に7枚目アルバム
3曲目がしばしばアンコール時に披露されたように今後長く使われ
そうな気がする。