漢の骨太物語にヤサイケメンは要らねぇ!『完全なる報復』

 も〜変身ヒーローも戦国武将もイケメンイケメンって、
もう、要らんわっ

 

完全なる報復
 なんか珍しく、ハリウッドハリウッドしてないなぁ
という一本ですが、その分、見終わった後の後味は
相当に悪いです。
 ただまぁ、普通この手の話の場合って妻子を殺されて
苦悩するお父さんの苛立ちとか無念さを丹念に描く感動
大作・・・・に・・・・全然そうならない。まぁそのために、
この主人公?の男の正体がとんでもないことになってる
んですが、まぁ其処それこそがやっぱりハリウッド映画
なんだろうな。この発想〜展開のさせ方は凄いと思い
ました。
 ただ、この人も決してヒーローになる訳ぢゃなくて〜
似たような設定でヒーローになってしまう物語が何百
何千あるなか、そうは行かないのも面白いっちゃあ面白
かったんですが、其処の、ヒーローではなくてそうでない
方に行ってしまう心の分水嶺みたいなモノをもう少し
キッチリ描けていたらもう一段深みが増したかなぁとは
思います。一方でもう一人の主人公ジェイミー・フォックス
は正義の在り方とそれを職業として考えた時の使い方の
狭間で悩む役なので、バトラーもその辺で悩むと話として
深みは出たのかなぁと・・・・でもそれぢゃあ映画として
は欝だなぁ。
 ともかく、こんな役はヒョロイケメンには演じることは
不可能だすっ!